◯嬉しい情報、かわいいストレリチアが出て来た
ストレリチアが、「レギーネ」しか出回っていなかった時代には、小柄なストレリチアは、話題にならなかった。それは、多少なりとも小柄な「レギーネ」も、あるにはあったが、思ったほど小さくはなく、葉の姿も整ったものが見当たらず、せいぜい、やや小柄という程度だった。
それが、ここのところに来て「ジャンセア」、「パーヴィフォリア」が多く出回ってみると、その中に、ひときわ小柄で愛らしい姿のストレリチアが現れ始めたのである。つまり、ようやく、本来のあるべき矮性種が登場してきたのだ。
これは大きな出来事だ、と言ってよいだろう。何しろ、今までストレリチアといえば、大柄で場所を取り、一戸建の庭つきの家庭でなければ扱うことが出来なかった。そこへ小柄な矮性種の可愛いストレリチア が現れたのである。これなら狭い集合住宅の居間でも、窓際の棚の上でも、わずかなスペースのベランダでも置く場所に困ることはない。
私見では、高さによって分類すると
| ジャンセア・パーヴィフォリア | レギネー |
極矮性 | 高さ 50cm以下 | 高さ 60cm以下 |
矮性 | 60 cm以下 | 70cm以下 |
準矮性 | 70㎝以下 | 70㎝以下 |
これとて、多少の誤差、見解の相違はあるだろう。
但し、この矮性種にも欠点はある。それは花立ちが非常に悪いことである。観葉植物として扱えば問題ないだろうという向きもあるが、どうせなら花も見たい。これは、体が小さく、持っている養分が少ないために起きることなのだが、幸いなことに、花立ちの良いものもあるから、慎重に選べばよい。(但し、数は非常に少ないことを心得ておかなければならない。)
矮性種の登場は、ストレリチアの世界の朗報である。それなのに未だ人気が出ないのは、このことが、まだ、一般に知られていないからに尽きる。我が国の住宅事情から言えば文句ない、この矮性種の登場を祝いたい(。但し、入手は簡単ではない。)
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